セックスレス 夫婦の会話を取り戻すには
●すでにあまり会話のなくなっている場合のきっかけの作り方
まず、オーソドックスな会話復活の方法を、ノーマルなタイプの家庭を参考例として取り上げ、具体的に考えていってみたいと思います。
取り立てて問題のある行動・状況(夫の酒癖が悪い、借金がある、浮気している、暴力を振るう、ギャンブルがやめられない、第3章の「心と体の病」についての疑いが濃厚など)は無いものとして考えていきます。
夫が仕事から帰ってきても、既に 「ただいま~」 「お帰りなさ~い」程度の基本的なものも無い場合、まずあなたの方から、抵抗なく言える程度の声のトーンで「お帰りなさい」と、機械的にでも言ってあげてください。
ただ、既に険悪な雰囲気になっている場合、相手から「何だよ、いきなり…気持ち悪いなぁ。」というような嫌味のひとつも出るかもしれません。また、無視することも十分考えられますので、「なによ、あの態度!もう二度と言ってあげないから!!」なんてことでは全く無意味に終わってしまいます。ですから、何の期待もしないで、最初は機械的に相手を意識しないで気付かれない程度でもいいので小さい声で言ってください。
相手は表面では気にしていなくても、深層で「お帰りなさいって言われたぞ、なんかいつもと違う・・・」となってくるはずです。これは言葉の魔力で、発した言葉は必ず相手に何らかの変化を起こします。
ちなみに、良い言葉〈ありがとう・すばらしい など〉=良い変化、悪い・汚い言葉(ばか・ダメ など)=好ましくない変化 を必ずもたらします。
ですから、普段使う言葉はできるだけ良い言葉を選んで、慎重に使うようにしてください。特に「ありがとう」はなにかしてもらう度に使う習慣を持ちましょう。とっても良い言葉の代表選手です。ありがとうって言われて悪い気がする人っていませんよね?
話を戻しまして、ここで、「お帰りなさい」をあなたが素直に言えることで、相手はどんな気持ちになってくるか、想像してみましょう。
相手は多分、仕事をしていたでしょうから、疲れて帰ってきています。ドアを開けるとあなたの優しい笑顔で「お帰りなさい」と微笑んでくれています。〈最初は無理に笑わなくてもいいです。不自然ですから。〉
もう、これだけであなたに「お仕事ご苦労様、疲れたでしょう。さあ、ここは休息の場ですよ。」と言ってくれているに等しいわけです。
ですから、この一言で、夫はあなたから愛されている、がんばっている仕事の評価をしてもらっている、と瞬時に解釈して癒されるわけです。
最初はぎこちなくてもいいです。とにかくしばらくは儀式のようにやってみてください。これで、相手の「仕事」に対するあなたからの「承認」は完了しました。
もちろん、関係が改善するにつれ、相手もあなたがやさしく言ってくれるのを期待してくるはずですので、そのときは笑顔で優しく言ってくださいね。相手に望まれていれば照れくさくなく言えるはずですから。
そして、慣れたら 「いってらっしゃい」 もお願いします。
「いってらっしゃい」については、ちょっとしたヒントをあげておきます。もちろん、ひとつのアイデアとして考えていただき、そのまま取り入れなくても結構です。「きっかけをつかむ」 「自然に相手に対して、間接的な愛情表現になる」というところを見てください。
それは・・・
「火打ち石」 による 切り火 です。
「えっ??」と思いました?そうです、よく時代劇のシーンに出てくる、玄関先で
「カチッカチッ、あなた、いってらっしゃい!」
ってやつです。これって、どういう効果があると思います?
私が考えるに、
1.本当の縁起かつぎの意味
2.「あなたを気にしていますよ」という、無言の、でも強力なサイン・ポーズ
3.共通の話題作り
のような効果はあると思います。また、最初に「いってらっしゃい」が言いにくいあなたの心理を、ちょっとしたゲーム感覚をはさむことによって乗り越えやすくします。
導入としては、あなたが 「面白そうだし、テレビで本当に魔よけや霊払いの効果があり、仕事にいい影響を与えられると言っていたから」 のようなたわいもない理由で十分です。
ちょっとした遊び感覚であなたがこれをやり始めたと相手が解釈したとしても、この行為自体が
・自分のために毎日わざわざやってくれる、当然遊びだとしても自分の身を案じていなければけっしてこんな事はしないだろうと、いい方に解釈するはず
・毎日送ってくれるので、単純にうれしい
・もしいいことがあったら、相手から話題があなたに振られる。しかも共通の話題である
そして、このような方法は考えればいくらでもあると思うのです。この方法がちょっと無理だと感じても、あなたの感覚でもっといいものが多分、すぐに見つかるはずです。それを同じような感覚でやってあげてください。そして、このような「夫婦の会話を呼び込む取っ手」は多ければ多い程いいです。結局、何かにつけて二人の会話が発生します。自分のオリジナルアイデアでぜひ勝負してみてください。
参考までに、「火打ち石」が入手できるサイトのURLを載せておきますね。
【楽天内通販 : http://www.rakuten.co.jp/kamidananosato/364685/364692/】
楽天がお買い得です。その他も調べましたが、8,000円以上とかなり高額です。また、楽天は
非常に商品が豊富ですので、もしショッピングする時は大変便利なサイトですよ。結構、なんでもあるといった感じです。
比較で、他のサイトで「切り火」の解説があったので、載せておきます。
【切り火のやり方 : http://www.kaiun-navi.jp/navi/contents/hiuchi_use1.html】
イラストなどは無断使用禁止なので、直接サイトで確認してください。
次は相手が突然切れてしまうような「負の連鎖」を起こす言葉の使い方を正していきましょう。
言葉はたとえ同じような意味で使っているものでも、言い方ひとつで全く違う反応を相手から引き出してしまいます。
よい例が
「何でこんな所にシャツを脱ぎっぱなしで放っておくのよ!」
「どうして今日の朝ゴミ出ししていってくれなかったの!頼んでおいたはずでしょ!」
というもので、この「何で~」「どうして~」という言葉は相手に対する宣戦布告になると同時に、相手が謝るよりもむしろ無理やりにでも正当性を提示しなければならないような感情を引き出してしまいます。これでは自動的に「言い合いモード」に突入です。
このような場合は、ケンカをせずにすむように言い方を少し変えて、「相手の責任追及型の言い方」から「自分の感情を中心とした言い方」に変えてみましょう。すると、次のようになります。
「こんな所にシャツを脱ぎっぱなしにしないで、洗濯機の横に脱いでくれる?」
「今日の朝、ゴミ出しに行ってほしかったんだけど、忘れた?」
これで、自分の感情を中心に、事実関係とやってほしいことを冷静に相手に伝える事が主な内容になってきます。ただ、嫌味っぽく言うと同じですから、サラッといってくださいね。
もちろん、こういった言い方をするには、妻が夫よりも一段上の精神状態にいてもらわなければなりませんが、相手に怒りをぶつけて怒りの連鎖を作っていては精神衛生上もっと好ましくありません。また、相手の怒りを呼ばないので結構スムーズに言う事をきいてくれるようになっていきます。ですから、まさに奥さんはだんなさんを「操縦し」「手のひらで転がす」役に徹すればいいのです。
では次に、多少の話し合いを持っている夫婦のスムーズな会話の流れを意識して作るコツを
お教えしましょう。
まず大切な点をあげてみます。
1.相手の話している事をよく聴く。何かをしながらとか、視線を向けないで話しだけ聴くようなことはしない。
2.できるだけ相槌を入れながら聴く
3.自分の意見が正しいと思っても、「いや、そうじゃない」「それは間違ってるよ」と、直接の否定はしないで、自分の意見は「反対意見」ではなく「もうひとつの意見」として出す。
4.途中で相手の話をさえぎらない。
一つずついきましょう。
1.相手の話している事をよく聴く。何かをしながらとか、視線を向けないで話しだけ聴くようなことはしない。
人と話しをする場合のルールとも言える内容ですが、あなたの場合、どうですか?
たとえば、あなたのお友達と何かそれ程重要ではないことについて会話をしていたとします。どんな風にしゃべってますか?多分、しっかり向き合って、相手の話しに食い入るようにしているはずですよね。人と話しをする時はこれが基本と思ってください。
では、夫との会話の場合、どうですか?夫が何か話しても、あなたは
「私には関係の無い話題だわ、軽く聴き流していよう。」
なんて感じになってないですか?
もしそうなら、それは会話が無くて当然と言わざるを得ません。もし友達なら、自分にあまり関係の無い話題でも、最低限、そんな聴き方はしないはずです。しかし、夫が相手だと「めんどくさいから、それでいいよね」という感じじゃないですか?
もし、夫婦という関係に甘えていて、そういうことになっているとしたら、その夫婦関係は「破綻」の方向に向かうでしょう。また、夫はあなたと会話をしてもちっとも楽しくないはずです。そ
ういうことの繰り返しを経験してしまうと、夫は必ず 「いじけて」「すねて」 いきます。その反動で、あなたに何か相談されたり、話しかけられてもここぞとばかり
「ちょっと疲れてるんだ、それは任せるからやっておいてよ。」
とか、
「そんなこと、俺に聞かないでよ、いつも近くで見てるわけじゃないからわかんないよ。」
なんて感じで仕返しされてしまいます。
すると、そう言われたあなたは
「なによ、そんな言い方しなくてもいいじゃない。話しにも何にもならないわ!」
これ、本当に多いですよ、このパターン。どこが原因かと言うと、あなた、とか、あなたの夫、とか、そういうレベルの問題ではなく、
「お互いが(夫婦だから、まあいいか・・・)という、何をやっても夫婦は壊れないという根拠の無い自信を知らず知らずのうちに持ってしまっている事」
だと思うんです。両方の甘えから来る悪循環、これをまず取り除いてください。大変に恐縮ですが、前にもご説明した理由で、まずあなたから「相手のほうをしっかり向いて、話を聴く」を実行してください。
ちょっと脱線しますが、人の心を癒す「カウンセリング」ってありますよね?カウンセリングの技術の中の基本中の基本がこの「相手の話をしっかりと聴く」という単純なことなんです。
話しをしっかりとカウンセラーに打ち明けて、聴いてもらった人はどうなると思います?全く問題は解決していなくてもそれだけでかなり癒されて、安らかな気持ちになってしまうんです。
また後ほどご説明しますが、もしあなたが夫の話を分からないまでも真剣に聴いたとしたら、
どうでしょう?夫はあなたによって「安らかな気持ちになり、癒され」その気持ちは必ずあなたや家族に向かいます。プロでも重要視するこの「聴く」テクニック、ぜひとも身につけてください。かなり応用の利くテクニックですから。
2. できるだけ相槌を入れながら聴く
ただ黙って聴いている場合と、相手が話しの要所で「うん、うん、」と相槌を入れながら聴いていた場合と、どちらが真剣に相手の話しを聴いていると感じるでしょう。
答はもちろん「相槌アリ」の方です。一見、白々しく思えるのですが、話しをしている本人には本当に感じよく伝わるものです。
実験的に誰かにやってみてください。相手は必ず徐々に微笑んできて、いろんな事を気持ちよく話してくれるはずです。
ただ、相手がおしゃべりな女性の時は要注意!話しが止まらなくなってしまうかも?!
3.自分の意見が正しいと思っても、 「いや、そうじゃない」 「それは間違ってるわよ」 と、直接の 否定はしないで、自分の意見は 「反対意見」 ではなく 「もうひとつの意見」 として出す。
討論会なら別ですが、夫婦の会話では最終的に相手を打ち負かす事は必要ありません。もしそういう気持ちになってしまうのなら、長い会話を夫と楽しむ前に、他の簡単なステップを参考にして、まずねじれた関係を少しずつ修復してから本格的な会話の時間を持つようにしてください。・・・でないと、話せば話すほど夫との関係は悪化していってしまいます。
たとえ夫婦といえども色々な事に対する感じ方や、考え方が同じとは限りませんし、まして男と女という違いがあるわけです。
考えている事が実際にはほとんど違っている事の方が多いでしょう。
また、育った環境から来る常識の作られ方にも違いがありますから、相手が言う事に対していちいち自分の意見と違うという主張をすることは、スムーズな楽しい会話を育てていく上で何のメリットも無いと思います。
人と会話をするということは、先ほども説明しましたように 「自分の言っている事を聴いてほしい」ことが中心の行為で、決して反対意見を聞くためにあなたと会話を持とうとしているわけではありません。
ですから、ここもテクニックとして大切になりますが、相手が自分の考えや常識と照らし合わせた時に「絶対におかしい」「間違っている」ことを真顔で言ってきたとしても、決して直接その意見を「玉砕」しないようにしてください。
まずはどんな事でも「うん、それもありだよね。」と肯定する。
そしてその後で「ちなみに、私は~と思うんだよね、どう思う?」という(両立)のパターンに変換すれば、決して相手に強い否定的なメッセージを送らなくてすむために、相手もこちらの意見に耳を貸してくれやすくなります。
4.途中で相手の話をさえぎらない。
相手が話しをしている時に、その話しをさえぎって自分の意見を挟みこむのはやめたほうがいいです。反対意見を言っているのと同じような効果があり、しかも相手の話の腰を折ってしまい、話す意欲を失わせてしまいます。
逆に、もし夫が強引なタイプだったら、また話しを取り返すためにあなたの話に強引に割り込みをかけてきますから、非常につらい会話の流れになってしまいます。
また、言いたい事を十分に言っていないためにストレスになってしまうので、意地悪夫ができてしまうかも。言いたい事がほぼ出つくしたところを見計らってあなたの話題を出し始めましょう。
この4つは基本ですので、必ず実行してください。というか、会話がはずむ夫婦は無意識にこんな感じのスタイルを獲得しているものです。
「気を使いすぎてストレスがたまってきたら、そんなに言葉を選んでいる余裕はなくなるんじゃないかしら?」
そう思いますか?でも、そのストレスは本当に言いたいことを言っていると出てこないもので
すか?逆に、言いたい事を言いたいように言っているために、相手からのきつい反応や言葉を浴びてしまって溜まったストレスではないのですか?
そういう相手からの攻撃に対して、さらに報復をしなければ気がすまないから、言葉を選ぶとストレスが溜まってしまうように感じてしまう訳です。
でも、正しい会話を最初の少しだけの期間でも試していれば、相手からの攻撃的な反応は消えていくはずです。
もちろん、最初は嫌味のひとつも飛んでくるでしょう。でもそれは今までに溜め込んだ2人の「垢」ですから、あなたの優しい会話術でその溜まった垢をきっちり落としきってしまいましょう。
その後から2人の本当の関係のスタートです!
