セックスレス インポ
⑤早漏・遅漏
まず「早漏」についてですが、この障害は三相概念の「オルガスム相」の障害です。
男性が勃起してから性交し、少なくとも数分の間は機能していなければ女性のオルガスムを
得るのは難しいでしょう。しかし、このことによって変に夫婦関係がこじれてしまい、セックスレスになってしまったり、男性のED(勃起不全)を呼び込んでしまっては元も子もありません。
早漏に関してはまだ改善の方法がないわけでもなさそうですので、「第7章 お役立ち情報・知識のご紹」を後ほどごらん下さい。
次に「遅漏」に関してですが、これは厳密に言えば「セックスはある」のですが、男性がいつまでたってもオルガスムに達せず、妻の膣内で射精できない障害ですから、やはり「オルガスム相」の障害です。しかし妻の方から「いつまでいけないの?」などと嫌味や非難のような言葉を投げかけられてしまうと、やはりEDになってしまったり、最悪「性嫌悪症」にまでなってしまう場合もあります。
しかし、妻側も「夫がいつまでたっても自分の中ではいけない」ということでは体力も持ちませんし、あまりに長い場合は痛みを伴う苦痛に変わってしまいかねませんので、この遅漏に関しては非常に問題の根は深いと感じます。また、膣内に射精できなければ子供をもうけることもできません。それに、「私ではいけないのか」というプライドを傷つけられるというような考え違いにもつながりやすいのも問題です。
原因については、普段から習慣的にしている「マスターベーション」の際に、通常は手でしているわけですが、その手の圧力(ペニスを握る力)が強すぎる場合がほとんどです。また、そのほかの例では「性癖」として、マスターベーションの際に手を使わずに例えば「マットレスに体ごとこすり付けるように」して射精にいたるような習慣を持っている場合は、その刺激でしか射精できないようになってしまっていて、女性の膣の感触ではどうしても射精できないといった場合も多いようです。
対処法は、妻が遅漏を障害であるとしっかり理解したうえで、手の圧力を弱くしたマスターベ
ーションで射精まで導くトレーニングなど、妻の膣内の感触で射精できるようなトレーニングがどうしても必要になってきます。しかし、専門家の力を借りなければならず、当面自分達だけで解決したいのならば、例えば「先に奥さんがオルガスムを得、その次に奥さんが夫の性器に手で刺激を与え、射精に導く」といった具合に工夫してみてください。
※この「遅漏」に関してはこのマニュアルの範囲からは幾分逸脱しますので、この辺で終わりたいと思います。
⑥ED(勃起障害)
なぜかこのタイトルだけ大きくなっていますが、なぜだか分かりますか?
そうです!少し前のページ(日本の夫婦のセックス事情)ですでにお伝えしましたように、セックスレス夫婦の影にはかなりの確率でこのEDが関与しています。この障害に結びつく原因は非常に多岐に渡るため特定するのは難しいのですが、その多くは一言で言ってしまえば(精神的な問題)が絡んでいるといって間違いないでしょう。
EDは三相概念の中の「興奮相」の障害ですが、単純に「興奮相」だけの障害であれば解決は比較的容易で、皆さんよくご存知の「バイアグラ」が非常に効果的です。また、同系統で効果の高い「レビトラ」も販売されています。ただし、この系統の薬はもし「性欲相」が障害を受けている場合、ほとんど効果が期待できません。心理的に 「したいけど、またダメかな?」 「もしまた失敗したらどうしよう…」 というタイプのEDには抜群の効果を発揮します。また、前立腺の手術後に勃起神経等の損傷などでEDになった場合にも全く無効ですが、そのような場合に対処する方法もありますので、EDの対処法のまとめのところで詳しくお伝えいたします。
さて、ここではこのEDについてのお話です。
EDはもちろん「性欲相」の障害によって、連鎖的に起こる場合も含まれますが、ここでは単純な「興奮相」に限っての障害の場合について考えてみます。
結論から先に言ってしまうと、EDの大半は 「過去の失敗の経験から、"今回も失敗するのではないか…"という心配や不安 ・ 過去に失敗した場面でのパートナーの非難などによって自尊心を傷つけられ、セックスに対して恐怖心を持ってしまっている」 などにより、その後に性的な刺激を受けても興奮のサイクルに入る事をその心理が妨害してしまう事によって起こっています。
ですから、この問題の一番の解決策は
とにかく勃起して、セックスに成功したという事実を作る
↓
過去の記憶からくる「漠然とした不安」を一旦リセットする
事です。そして、これを効果的に起こしてくれるのが「バイアグラ」のような薬です。
ただ、副作用などについての心配など、できれば薬を使いたくないという場合も多いかもしれませんので、そうした場合について少しアドバイスさせていただきます。
(実際には他の薬剤との併用を注意しさえすれば、副作用の非常に少ない安全な薬なのですが。発売当初のデマ的な噂のせいで、かなりの方が服用するのにためらいを感じてしまうようです。)
もしEDが原因であなたの夫がダメな状態になっていたとしたら、彼の方からの告白やアプローチはまずありえません。
そういう「情けない自分」から逃れたいためにあなたの誘いを、他の理由をこじつけてまで断っているのです。
無論、「あなた、もしかしてインポ?」なんて、冗談でもいってしまったら、さらに夫のプライドは傷つけられて、回復不可能な「性嫌悪症」になってしまってもなんら不思議ではないのです。
アプローチの仕方としては、できればそういう夫の心理を和らげたうえでの誘い方をしてみてください。
例えば、彼にとっての一番の不安は
「その気になっている妻の前で、立たないために失望され、男らしくないというふうに見られたくない、また自分もこれ以上男としての自信を失いたくない。」
というものですから、2回や3回の「立たない」のは想定済みで、「セックスはしたくないけど、抱き合いたい、触れ合いたい、それだけでいいので付き合って欲しい」と頼んでみてください。そして、たとえうまくいきそうになったとしてもその場で積極的には求めないでください。この場ではあせりは絶対に禁物です。できそうになってもできればその数回のチャンスは捨てるつもりで、やさしく夫を抱きしめてください。また、たとえダメでも決して変な慰めや励ましをしないこと。約束は「抱き合う」所までのはずなので、それで十分という雰囲気を漂わせてあげてください。
そういう、プレッシャーのかかっていない状態に慣れてくれば、夫は「自分はダメだ」ということに意識が向きにくい状態になってきます。この状態こそ「自然に立ってくる」環境なのです。
もちろん、夫が積極的になってきても拒む必要はありませんので、念のため。
もし、EDについて夫と気さくに話し合えるような仲であり、少々夫に何らかの方法で少しでも
「強く」なって欲しい方は、以下の問診表にて二人で楽しみながらチェックしてみることをお勧めします。
この問診表は「国際勃起機能スコア」といって、実際に世界中の医療現場で使用されています。
その評価方法は、25点を満点として、22点以上は「正常」、21点以下は「ED」の可能性があります。21点以下の夫を持ち、しかも「ちょっと不満足」な奥さんにはバイアグラなどはかなり強力な味方になってくれる可能性があります。旦那さんと良く相談してみてくださいね。
最近6ヶ月で、該当するものを選択し合計して下さい
1.勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか?
○【1点】非常に低い
○【2点】低い
○【3点】普通
○【4点】高い
○【5点】非常に高い
2.性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な硬さになりましたか?
○【0点】性的刺激一度も無し
○【1点】全く無しまたはほとんど無し
○【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
○【3点】時々(半分くらい)
○【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
○【5点】毎回またはほぼ毎回
3.性交中、挿入ご何回勃起を維持できましたか?
○【0点】性交の試み一度も無し
○【1点】全く無しまたはほとんど無し
○【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
○【3点】時々(半分くらい)
○【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
○【5点】毎回またはほぼ毎回
4.性交中に性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
○【0点】性的刺激一度も無し
○【1点】ほとんど困難
○【2点】かなり困難
○【3点】困難
○【4点】やや困難
○【5点】困難でない
5.性交を試みた時に、何回満足できましたか?
○【0点】性交の試み一度も無し
○【1点】全く無しまたはほとんど無し
○【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
○【3点】時々(半分くらい)
○【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
○【5点】毎回またはほぼ毎回
⑦性同一性障害
自分が男である、あるいは女であるという自己認識と、実際の性別が一致しているのが正常ですが、まれに体はしっかりとした男であるにも関わらず、反対の女の性に強い持続的な同一感がある場合(女が男という反対ももちろんある)、これを性同一性障害と呼びます。これは、国際的にも公式に「病気」として認められている疾患です。
今回問題になるのは「体は男だけれど、感性は女」という場合で、通常はこの障害で悩んでいる人は子供の頃からこの悩みを誰にも打ち明けられず、たとえ親兄弟に相談したとしても「男らしくしなさい!」と怒られるのが落ちなため、本人も「成人して結婚し、子供ができれば男としての自覚が芽生えるかも…」と、実際に結婚して子供をもうける場合もあるようですが、一向に改善せずに最終的に妻に告白して明るみに出てくる場合も多いようです。
この障害に関しては残念ながら当マニュアルではサポートできません。二人のこれからの人
生をどう方向付けしていくか、しっかりと話し合って結論を出されることを願います。
⑧病気の影響・常用している薬物の影響(勃起障害)
この項目に関しましては非常に多くのものが考えられますので、代表的なものだけ抜粋してみます。チェックしてみてください。
病気 : 脳腫瘍・椎間板ヘルニア・糖尿病・慢性アルコール中毒・うつ病・精神分裂病・パーキンソン病・パニック障害・腎不全・脊髄損傷など
薬 : 胃潰瘍の治療薬の一部(スルピリド製剤など)、降圧剤(メチルドパ製剤:頻度14~36%、レセルピン製剤:頻度1~30%、スピロノラクトン製剤:頻度4~30%、塩酸プロプラノロール製剤:頻度2~15%・・・・・その他あり。使用量の増加に伴い頻度上昇傾向あり。)、向精神薬各種
