セックスレス 病気
第2章 セックスレス解消に向かって今からあなたがとるべき基本的なスタンスや考え方の整理 ■考え方の大原則 では、いよいよ実際の対応について一緒に考えていってみましょう。 まず、現在のあなたを取り巻く状況がたとえどのようなものであれ、「セックスレスに勝つ」為の基本的な考え方は同じですので、この章でそれを共有していきます。 ただ、今のあなたにとって、若干厳しい事を言ってしまうかもしれません。 ですが、怒らないでください…これは、はっきり申し上げて、このマニュアルの最重要項目ですので、ぜひあなたの「立ち位置」として採用していただく事を願っています。 では、いきます! 1.大原則 ・結婚=単なる社会的な制度・契約でしかない。夫婦が一生、仲むつまじく愛し合って暮らしていくには、常に相手を思いやる気持ちが何より大切。 ・「結婚」という契約に甘えているからこそ、相手が自分の気持ちに反した行動をとったとき、自分を省みず、全てを「相手に対する怒り・不満」として処理しようとしてしまう。「結婚」は、二人の人生の「始まり」でしかないのです。 ・「相手は自分が鏡に映った姿だ」と考え、自分が変われば必ず相手も変わることを信じて行動してください。あなたのどんな些細な変化や行動も、必ず何らかの形で夫の状況に影響を与え、変化をもたらします。 2.結婚前の「恋人同士」が基本 もし、単なる「恋仲」であれば、どちらか一方が「もう、ダメかなぁ…」と思ったら、きっと別れる 方向に進むでしょう。そんな、ちょっとしたことでも壊れてしまうような関係だからこそ、「相手に嫌われないように」デートの時などは一生懸命になって相手に気を使い、精一杯おしゃれもして自分の一番いいところを見てもらい、より仲のいい新鮮な状態をできるだけ長く続けようと努力したはずです。 でも、結婚してしばらくするとなぜかそういう部分って、どうでもよくなってしまうというか、優先度でいえばかなり下のほうに追いやられていってしまい、浮上してくるのは例えば、「~くらい、してくれて当然」という、相手への甘え。 これって、何か違っていませんか? 「夫婦」になった以上、単なる「恋人」とは違うわけですから、そんなに些細な事で別れるわけにはいきません。それだけに、夫婦は双方でその関係をより新鮮に保つ努力を惜しんではいけないのではないでしょうか? ですから、より長い、一生のお付き合いになる「夫婦」こそ、恋仲にいたときの自分の気持ちを思い出して「~してあげよう!」に戻っていただけたら、きっと「作戦」も成功すると思いますよ。 3.あなたの「プライド」は、ひとまず横へ 大変失礼なことばかり言ってしまって申し訳ありません。このようなことは、実際には 「妻」 だけにいうのは少しおかしいことかもしれません。また、本来それを十分理解し、態度を改めなければいけないのは「夫」 の方だという状況の方も多いことと思います。 ただ現実問題として、セックスレスで現在困っているのは明らかに 「妻」側 だと思いますし、また、「夫」 もそれについて悩んでいるかもしれませんが、それに対して妻が 「待ち」 の状態でいたとしても、解決する可能性があるかといえば、男性の習性や行動の特性から考えてもほとんど望みはないと思います。 考えてみてください、夫がインターネットを通じて、夫側の問題として例えばこのマニュアルのようなものを購入し、解決に向けて行動している姿を想像できますか?できませんよね。 そのように男性というのは、強いようでいて実は、自分の 「ダメな部分」 を感じてはいても、それが表面上に出てこないように 「隠して」しまうような、精神的に弱い生き物なんです。逆 に言えば 「弱いのに負けず嫌いの強がり屋」 なのかもしれません。 もちろん、あなたが夫のせいで不満足な状況におかれてしまっていて、納得できない気持ちは十分理解できるつもりです。しかし、そんな弱い相手にあなたの方から 「何でダメなのよ!」 「結婚したっていうのにこれじゃ、話が違うじゃない!」 「私じゃだめって事?私のプライドはどうなるのよ!」 とまくし立てたところで、相手はもっと自分の「殻」の中に深く入っていくだけの結果になってしまうでしょう。このマニュアルを見ていっていただければ段々にお分かりになられると思いますが、夫があなたを抱けない原因って、あなたが嫌いだからとか、魅力がなくなったからとか、そんなことじゃないという場合がほとんどなんです。 だから、ここはひとまずあなたの 「プライド」 はどこかへしまっておいていただいて、「本気で勝つ」ための原因を一緒に探しにいきましょう。このマニュアルを購入してくださった方なら、「夫への愛」に関しては全く問題ないはずですから。 (夫を本心から好きで、愛していなければ、このようなマニュアルを購入しようという行動は絶対にしないはずです。逆に、このマニュアルに全く興味を示さないような方は「責任は全て相手にある」タイプの人です。だから、このマニュアルを今読まれているあなたは「セックスレスに勝つ」資格十分だということです。) 第3章 解決に向かう前に必ず押さえておきたい、セックスレスに関与しているかもしれない夫の「心と体の病」 ■性の三相概念について では早速、解決の方法をお教えしましょう、といきたいところですが、ちょっと待ってください! これからあなたにいろいろと試みていただくことになるのですが、もしその全ての努力が水の泡…なんて事になっては泣くに泣けませんから、まず、そういう可能性のある夫の状況にはどういうものがあるのか、考えていきます。 その前提として、セックスが成立するための考え方として、「性の三相概念」というのがあります。この三相のうち、どれか1つでも障害を受けていれば、セックスレスになってしまう可能性があります。また、三相同時に障害を受けてしまっている深刻な例もまれにあるようです。 特に、第1相が障害を受けている場合は、妻による対応だけでは難しい場合もあります。もちろん、その重症度にもよりますので自力でまず対応し、しかし一向に効果が無い、あるいは悪化していってしまう傾向がある場合は、速やかに専門家の検査や治療・セラピーなどが必要になるかもしれません。 ただ、その判別ができるかどうかも重要ですので、この章の内容は作戦が進んだ段階でも少しは気にとめておいてください。 「性の三相概念」 : セックスが成立するには 1.性欲相→2.興奮層→3.オルガスム相 の順で、各相がそれぞれ健全に働かなければいけない 各相の障害については、 性欲相の障害・・・健常の男性には生まれながらに備わっている「女性とセックスしたい」という自然の欲望が少ない、または無い。「最初から無い」という深刻なものと、何らかの原因によって徐々に、または突然問題が発生する事もある。この相の障害で起こるものには「性欲低下症」と「性嫌悪症」の2つがある。 興奮相の障害・・・男性ではED(勃起障害)である。この相の障害だけなら、性欲はあるので、対処はしやすい。もちろん、性欲相の障害があれば興奮相自体にたどり着けな いので、こちらの方がまだ単純ではある。オルガスム相の障害・・・いわゆる「早漏」と「遅漏」の事で、早漏の場合は極端な例では指で触れた瞬間に射精してしまうような重症のものもある。「遅漏」はいつまでたっても膣内では射精できないもので、まったくセックスが無い方には贅沢な悩みのように聞こえてしまうが、女性の「私ではいけないって事?」ということによるプライドの問題や、男性にかかるプレッシャーにより、男性側がセックスを拒むようになってしまったり、逆にEDになってしまうケースもあるようで、問題はやや複雑である。 どんなセックスレスのタイプでも、必ずこれらの各段階のどこかの障害が引き金になっています。また、複数の相が障害を受けている場合もあるので、そのような場合はちょっとてこずるかも知れません。いずれにしても、この三相が正常であって初めて健全なセックスを営めるのだということを覚えておいてください。 では、次は具体的に 「夫の心と体の病」 の代表的なものはどんなものがあるのか、一通り解説していきます。具体的に思い起こしていただいて、ご主人の状況に当てはまるところがあるかどうか、チェックしてみて下さい。 ここに挙げた障害でも、ごく軽度のものであれば当事者間の努力で回復可能(ただ1つの原因のみによってセックスレスが起こっているという場合は少ないので)ですが、1つに当てはまってもそれが深刻なレベルのものの場合、 (ある程度の会話を回復しておく) → (専門医やセラピストなどにまず奥さんが一人で相談) →(自宅で対処可能な方法から順次、専門の先生等を交えて治療を受ける) という手順を踏まなければ難しいでしょう。しかし、たとえそういう状況だったとしても、最終的には「あなたとご主人とのかかわりかた」 にすべてが委ねられることになるのですから、決し てこれからしていくことは無駄にはなりません。ぜひ積極的に取り組んでみてください。 ■セックスレスに関連のある「心と体の病」について では、具体的な 「夫のセックスレスに関っているかもしれない心と体の病」 について、その特徴と簡単なアドバイスをしていきます。明らかに「うちの夫には関係ない」と思われる方はとばしていただいて結構ですが、パッと見では判別のつかないこともありますので、できればサラッとでも読んでいただけたら幸いです。 ①うつ病 人間なら誰でも気分の滅入ることはよくあります。そんなときは何もやる気がおきないし、人としゃべったりするのもしんどいし、食事ものどを通らない、外出するのもめんどうになる・・・こんな状態は特に病気ではなく、単に「何らかの原因があって、憂鬱になった」というだけで、健康な人であれば必ず時間とともにもとの元気な状態に戻っていきます。 しかし、この 「正常範囲の"うつ"」 は誰にでもあるものだけに、本当の 「うつ病」 になっている人との見分けはかなり難しいとされています。 ここで、なぜ 「うつ病」 を持ち出したかといいますと、実はうつ病の症状のうちの1つに 「性欲がなくなる」 という症状があるからです。性欲相の障害が絡んできますので、ちょっと厄介です。 確率的には、世界保健機構(WHO)が出した数値によれば、全人口の5%程度がうつ病にかかっていると推計されています。かなりポピュラーな病気といえます。 そして、あなたの夫がもし「うつ病」にかかっているのなら、一刻も早くその状況から救ってあげなくてはなりません!うつ病への対応は「早期発見・早期治療」が鍵を握っているからです。重度の「うつ病」になってしまったら手遅れになりかねません。 また、「軽症うつ病」だけでも十分セックスレスを引き起こす原因になりうるので、逆に言えばこの「軽症うつ病」になってしまっている夫にあなたが気づき、早めの対処さえしてあげれば、そ れだけでセックスレスから開放される事だって十分ありえます。現にそういうカップルも多いそうです。ですから、「何でだめなのよ!」なんていっている前に、要チェックですよ。 また、数そのものも非常に多い上に、単なる「落ち込み」と区別しにくいこと、奥さんの「目」など、近しい人が本人の微妙な変化に気づいてあげられなければ、なかなか発見されずに重症化してしまうことが多い病気なだけに、その要点を簡潔に、でもしっかりと書きますので、夫の状況と照らし合わせてみて下さい。 ●わかりやすくいうと、「うつ病」ってどんな病気? 正常範囲の「うつ状態」と、病気の「うつ病」の見分け方はちょっと難しく、はっきりと(ここまでは正常・ここからはうつ病)と分けることはできません。しかし、おおむね「病的」といえるレベルは次のような場合とされています。 うつ病=強く落ち込んだ状態が2~3週間以上つづいている場合、うつ病の疑いあり これもちょっと曖昧ではありますが、例えば落ち込む原因が親や兄弟・親友などを失ってしまった特別な原因がある場合は、強く落ち込んで2~3週間では回復できないのは当然ですから、このような場合はより慎重に判断しなければなりません。 しかし、そのような原因でも健康な人であれば半年~1年程度で回復してくるでしょう。しかし、病的な「うつ病」は、この状態を放っておくと、その後もさらに落ち込みが強くなり「何もしたくない、いっそのこと死んでしまいたい」と思い始めてしまいます。 そもそも「うつ病」という病気は何か大きな、ショッキングな出来事や強いストレスの持続が原因となって発症してくることが多いもので、上記のような理由が引き金となって顕在化してくる場合が多いようです。また、そのような特別な理由がない場合は、2~3週間を目安にうつ病を疑ってみてください。 見分け方のポイントは後ほどご説明しますが、正常範囲の「うつ状態」と病的な「うつ病」の違いとして、「うつ病」の場合は頭痛や食欲不振・下痢などの体の不調を伴うことが多いということがあげられます。 ●どんな原因から「うつ病」になっていくのか? 医学的な分類をここで詳しく説明してもあまり意味はありませんが、どんなタイプのうつ病がど ういった原因から発症していくのか、くらいは知っておいて欲しいところですので、少し書かせていただきます。 ・内因性うつ病・・・遺伝・体質など、何らか原因が体の中にあり、外部からの刺激など、特別な誘因がないにもかかわらず自然発生してくるタイプ。もっともオーソドックスなもの。意欲低下・食欲や性欲の低下が目立つ。また、誘因となった問題を取り除いてもなかなか治癒に向かわないのが特徴です。 ・心因性うつ病・・・神経症性うつ病ともいわれ、ストレスとなる外部環境や困難な場面に遭遇したりすることがきっかけでうつ状態になっていきます。内因性と異なる点は、外部からのストレスなど、原因を取り除くとまもなく治っていくことです。発症と治癒をくり返すことが多く、性格的には外部環境の変化に適応する能力の低い人に起こりやすい。内因性の場合の意欲低下・食欲不振などよりも、不安・イライラ感など、神経症的な症状が出やすいのが特徴的です。 ・身体因性うつ病・・・脳梗塞・パーキンソン病などの脳の病気や糖尿病などの身体疾患から続発してくるうつ病のことです。また、ある種の血圧降下剤などが誘因となる場合もあります。 そして、これらの分類は基本的には 「はっきりとした区分け」 をするためにあるわけではありません。いろいろな原因が複数にまたがっていることも多いので、どの要素が主なものか、という程度に考えるための分類です。 分類の方法はほかに、原因で分けるのではなく症状の重さによって「軽症うつ病」と「重症うつ病」の二つに分けるものもあり、一般的には「軽症うつ病」で悩まれている方が大半となっています。この「軽症うつ病」のときに適切な治療とサポートを受けられれば、うつ病は必ず治る病気です。 ※「重症うつ病」の場合は明らかに外から見て「異常」と判別できるような(社会的・職業的・家庭的活動がほぼ不可能な状態)であるため、治療を優先すべきですので、このマニュアルでは扱いません。) では、男性の場合の具体的なきっかけ(誘因)をあげてみます。 ・仕事の過労・いやな仕事の連続・人間関係の難しさ・転職・・・新しい職場への適応への不安・昇進・・・責任重大と思うことからくるプレッシャー・心理的な負担・仕事の上での失敗・リストラ・出向・左遷など このようなものは要するに「生活上の環境の変化」としてまとめることができますが、男性の場合はやはり仕事上の問題や変化が誘因となっている場合が多いようです。 女性でわかりやすく例えれば、「引越し」してまわりの環境が変わった場合などに似ているかもしれません。ご近所付き合いは一からやり直しになりますし、ごみの捨て方一つでも以前とは勝手が違うでしょう。周りにいる奥さん達もいい人ばかりとは限りません。あなたをよそ者呼ばわりするかもしれませんね。 このような [環境の変化] に柔軟に対応できるかどうかは人それぞれ違いますので、こういう場面が苦手な方はどうしようもなく「イヤ」なわけで、ストレス状態が毎日続くわけです。 男性の場合毎日職場に行かざるを得ないわけですから、例えその状況が不本意であっても、いやな上司や同僚に囲まれていても、「家族のために…俺ががんばらなければ!」と我慢してしまい、結果としてストレスを発散できないまま溜め込み、それがある時点まで行くと許容範囲を超えて「うつ病」の発症の引き金を引いてしまいます。 このようなことも参考に、どんなタイプの人が「うつ病」にかかりやすいのか、以下にあげてみます。 ・考え方 ・・・良心的・責任感か強い・まじめ・融通がきかない・仕事 ・・・正確・綿密・勤勉・納得するまでやる・働きすぎ・対人関係 ・・・気を使いすぎる・なんでも引き受けてしまう・献身的・生活観 ・・・潔癖症・完全主義・無趣味・性格 ・・・社交的・親しみやすく好人物・物静かで気弱 という感じが、おおまかですが「うつ病」にかかりやすいタイプの人の特徴です。こういう性格の面からも逆に、あなたの夫が「うつ病」でないかどうか、推測してもいいと思います。
