セックスレス ED
■ここ数年の日本の「セックスレス」夫婦・カップルの変化 一般的に「セックスレス」というと、冒頭でご紹介させていただいた私のように、(妻が夫のセックスの誘いに応えない、または多少応えるが煙たがっている)というパターンを自動的にイメージしてしまうほど、我々の世代(もうすぐ40歳です…)では「男がダメなセックスレス」なんてあまり無いのだろうと考えていましたが、実は今、そうでもなくなってきているようなんです。 セックスレス夫婦の原因がどちらにあるかという調査によると、数年前までは圧倒的に女性が原因という結果が出ていたのですが、最近になってこの割合が大きく変化していて、ある調査によればそれは既に逆転し、男性が拒否するセックスレスの割合が女性のそれの約2倍にせまる勢いになっているとの事です。 なぜこんな事になっているのでしょう? これは私の勝手な推測ではありますが、男性の仕事を取り巻く環境の激変により、労働時間の増加、反比例するかのような賃金の減少、その中での人間関係のむずかしさやリストラの 恐怖…まさにストレスのあらしが吹き荒れています。 このストレスこそが最大の理由ではないかと私は考えていますが皆さんはどう思われますか? ■どういう状態を「セックスレス」というべきか? セックスレスの定義については、日本のセックスレス研究の第一人者・阿部輝夫先生の著書(セックスレスの精神医学)から引用させていただきますと、次のようになっています。 【特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交(=セックス)あるいはセクシャルコンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期にわたる事が予想される場合、セックスレス・カップルのカテゴリーに入る】 この定義では、大まかに1ヵ月としていますが、もちろん個人差や夫婦間の違いなどを考慮すれば「短すぎる」「いや、長すぎる」ということになるでしょう。 ですから、あくまでも「一般的な、大多数の意見や欲求の平均値的な考え方」ととらえ、自分たちの「セックスレス」は一般から見てどうなの?という指標として考えていただけたらいいと思います。 もしこれをセックスレス夫婦の立場で考えた場合、 「どちらか一方の原因により、もう一方が非常に不満足な性生活を強いられ、ストレスがながらく続き、そのまま放っておくと精神的・身体的なトラブルに見舞われそうな状態」 という方が分かりやすいかもしれません。この言い方からすると、例えば 「両者の合意の下、セックスはしないと決めている夫婦」 はセックスレス夫婦には該当しませんし、逆に 「セックスの回数は人並みにあるものの、どちらかが常に満足できない(例えば夫の早漏やテクニック不足)場合」 はセックスレスの範疇に入ると考えます。 ■日本の夫婦のセックス事情 ここで、セックスレスに悩んでいる(もちろん、妻がという設定)夫婦はどの程度の割合で存在するのか、もしあなたが (私だけ、なんでこんな仕打ちを受けなければいけないの?不公平すぎる!) とお思いであれば、実はそんなにまれにしか起こらない問題ではないっていうことをしっかり認識していただくために、ちょっと話題を先取りして、ED(勃起障害)でどのくらいの家庭が悩んでいるかというデータを出してみます。 EDについては後ほど詳しく説明させていただきますが、男性の状態としては (セックスを避けたいわけではない、もちろんしたい、だけど、気持ちとは裏腹に"立たない") ために、結果としてセックスレスになってしまっている男性のことで、その数は 何をしても"立たない" 完全型 =174万人たまに"立つ"事もある 中等症 =800万人 と、非常に多いのです。また、軽症や若年層を含めると単なるEDだけでも、日本国内で1千万人以上が何らかのセックスレス問題を抱えているとみて間違いないのです! この数は、ちょっとピンと来ないかもしれませんが、日本の夫婦の数の、実に1/3にせまるようなとんでもない数です。 ですから、もし何かの機会に3家族揃ったとしたら、そのなかで「セックスレス問題」を抱えている夫婦は、確率的に必ず1家族以上はいる事になります。 加えて、セックスレスに陥る原因はEDだけではありません!他にもたくさんあります! ですから、あなたの身の上にセックスレス問題が起きても、なんら不思議ではないのです。 だから、もし「自分だけ…」と思い悩まれているようでしたら、全然そんな事はない、って自分に言い聞かせてください。 もし、「自分だけじゃない、よくある事なんだ」と思えれば、あなたは確実に「セックスレスに勝つ」階段を一段登ったことになります。 ■このマニュアル「セックスレスに本気で勝つ作戦!!」がカバーできるセックスレスのタイプは… 前もってお伝えしておりましたように、このマニュアルは「夫婦やカップル、どちらかというと夫婦を意識して構成した、(夫が何らかの原因でセックスを拒み続け、妻が困っている夫婦)の、妻へ向けたマニュアル」です。 もちろん、その逆も多いことでしょう。しかし、男性の悩みは結構「セックスさせてもらえない」というところ、すなわち「性欲の処理」に困っている事の方が多いようで、深刻さの度合いが「妻側」のそれと比べて低く、他の方法で処理できる場合も多いため、今回は対象とはしていません。 ■本マニュアルでは解決することが難しいタイプのセックスレス 列挙してみます ▲夫の暴力・アルコール中毒・多額の借金など、セックスレス以外にまず解決しておかなければならない他の問題がある場合 ▲事故や病気による後遺症で、器質的〈身体的〉な要素からセックスが不可能な場合※神経損傷等であれば、チャンスはあります。EDの項を後ほど参照してください。 ▲夫の身勝手な考えや精神的な未熟さにより、セックスレスに至っている場合(双方の関わり方の問題により発生している場合は解決できます。) ▲その他、夫独自の複雑な過去や隠された過去の問題、トラウマなどにより発生している場合(専門家が介入せざるを得ない場合もあります。) と、いろいろあるのですが、要約すると(双方のかかわりから発生している、または夫の精神的な問題のうち、妻の後押しや関わり方の修正によって解消できるレベル)のものは、努力の方向が正しければ必ず解決に結び付けられると思います。 ■「ずっとセックスレスでも、まぁいいか…」は、本当にいいの? セックスレスも長く続いてしまうと、追いかける妻の方も疲れ果て、プライドを傷つけられ、半ばセックスへの嫌悪感を抱くようになってしまう事もあります。夫婦共に「原因」になってしまいますから、解決はますます難しくなりますし、また、妻側はあきらめたようでいて実は心理的に夫に対する隠れた「怒り」を常に持った状態になってしまいかねません。 この「怒り」は潜在化して表面には出てこなくなりますが、何かあるたびに妻の中から「怒り」として取り出され、無意識に夫に攻撃を仕掛けることになります。これでは、その先に待っているのは「離婚」以外には無いでしょう。 とにかく、あきらめないことが肝心です。 また、色々なことをしている自分を楽しんでみてはどうですか?悲壮感を漂わせてやるよりもきっと効果的ですし、何よりも夫が、楽しみながらアプローチしてくれるあなたにちょっと惚れ直してくれるかもしれません。 とにかくリラックスして、肩の力をスウ~ッと抜いて、色んなことにトライしてみてくださいね。 そして、以下に説明の補足として「セックスと健康」について、女性ホルモンの効果を中心に挙げてみます。さらに決意を硬くしてください! ◎メリット 女性はその一生を通じて女性ホルモンの影響を受け続けますが、その分泌のバランスが崩れたり、減少したりするといろいろな悪影響を体に及ぼします。ただ残念なことに、20才~30才代をピークとし、その後は加齢に伴ってこのホルモンの分泌は減少していってしまいます。女性ホルモンは大きく分けて次の2種類あります。 ①エストロゲン(卵胞ホルモン) ②プロゲステロン(黄体ホルモン) このうち、女性の美容と健康にとって、とっても多くのメリットをもたらしてくれるのが①のエストロゲンです。このホルモンが多く分泌されると、次のような効果が期待できます! ☆バストアップ…男性にエストロゲンを注射すると男性のバストアップもしちゃうくらい効果的! ☆美肌効果…コラーゲンの生成・再生を促進する働きを持ち、弾力のあるみずみずしい肌を保ってくれます! ☆ダイエット効果…体脂肪、特にウエスト周りの脂肪を燃焼させる効果があるといわれており、より女性らしい、美しいプロポーションを作るために一役買っています!また、血糖値の正 常化など成人病の予防にも効果があるとされています。 ☆生理不順の解消…もともとエストロゲンの分泌量の減少が生理不順を引き起こしていますので、当然の効果です。 ☆うつの改善…エストロゲンが脳内のドーパミンなどの分泌を促進し、爽快感・幸福感を呼び起こしてくれます。 このように、いいこと尽くめのエストロゲンですが、これを強制的に分泌させることができるのが性的な刺激を受けること、すなわち 「気持ちよくセックスする」 ことです。 よく、「女性は恋をすると美しくなる」と言われますが、これはこういった「女性ホルモン」の働きによるところが大きいといえますね。 ■普通の回数って、月何回くらいなの? 他のカップルまたは夫婦が、一体どのくらいの頻度でセックスをしているのか、普通の人でもちょっと聞いてみたいような内容ですが、セックスレスに陥っている人ならなおさら知っておきたいところでしょう。 ただ、そんなことはよっぽど親しい友達でない限り、教えてもらうのは難しいでしょうし、まして女性同士であればなおさらでしょう。(ちなみに男性は結構、こういう話は何の抵抗もなくしていますが…)また、たとえ数人の友達に教えてもらったところでそれがそのほかの平均的な回数になるかどうかは分かりません。 そこで、そのような「セックス」に関する大規模調査が行われ、ちゃんとした資料になっているものをご紹介します。その中の「過去1年間のセックス頻度」という項目を参考までに挙げてみます。この設問に対する有効回答数は、なんと1,597人です!十分に信頼のできるデータです。しかも、この調査を企画したのは天下の「NHK」です。結果は以下のようになっています。 週1回程度 ・・・20%月に2~3回 ・・・27% これで全体の6~7割月1回程度 ・・・21% ということは、大体月2回程度が日本人のノーマルと見て問題なさそうですね。 ということで、我々の目標もちょっと強引ですが、月2回を目標としていきたいと思います。よろしいでしょうか?もちろん、もっと欲張ってもかまいません。とにかく目標を持ってがんばってまいりましょう! ※[参考] 資料として出させていただいたものは、1999年11月25日~12月12日の18日間に日本で行われた、全国の16~69歳・3,600人を対象にした調査結果です。大変に興味深い内容ですので、参考として以下に載せておきます。(本として出版されています。アマゾンなどで探してみてください。) 【データブックNHK日本人の性行動・性意識 】(単行本) 内容(「BOOK」データベースより) 16歳から69歳までの日本人男女を対象にNHKが実施した「性に関する調査」。その全貌を収め、調査結果が浮き彫りにした日本社会の断面を解析する。 内容(「MARC」データベースより)日本全国の16~69歳の男女を無作為抽出、NHKが意識のみならず行動も調査した、「性」に関する画期的なデータブック。そこには日本社会の「闇」をとく鍵が隠されていた。上野千鶴子、宮台真司による対談も収録。 【編者:NHK「日本人の性」プロジェクト○C2002 NHK 出版社:日本放送出版協会】注) ユーズド品が大半のようです。大体1,200円程度。
